2020.09.28 メルマガ

D&Dの不動産メルマガ 第24回【水路の払い下げによる売却額アップの事例】

●事例
・大阪府内の住宅地域内の古家(敷地は約200坪)
・相続後、家族2人で居住しているが、建物の経年劣化や敷地内の植栽の維持が困難との事で売却のご依頼に至る。
・現況は存在しないものの、公図上、敷地を分断するような水路が存在している。
・弊社調査により接道の幅員が狭いことから敷地一体開発の許可が取得出来ない事が判明した。

●今回の取組概要
・所有している土地のみを売却した場合、敷地を水路が分断している事から売却後の使用方法が大幅に制限される
 事となり、売却金額に大きな影響が出てしまうため、所有者様には市町村より払下げを受けた上で、敷地全体を
 売却する事を提案し、了承頂く。
・①測量、②水路の払下げの実施、③営業活動、④売却と土地家屋調査士の協力の下、売買成立までのスケジュール
 を整理し、所有者様と共有する。
・売却の前提として、確定測量、払下げの完了、取壊し前提の現状有姿という事を確認。
 (依頼時から①②の完了まで半年~8か月程度準備にかかることを説明)

●売却にあたっての事前準備
・測量及び水路の払下げに一定の目途が付いた段階より、営業活動をスタート
・売却予定地の立地を勘案し、購入候補は戸建事業を行う事業者を想定。買主候補先を35社リストアップし、
 当社より直接営業活動を行う。

●購入検討先への営業プロセス
・営業先へは対象地が市区町村の水路を含む事となるが、引渡時期までに払下げを受ける事、接道の幅員が狭い
 ことから一体開発の許可が取得できない事等を詳細伝えた上で、検討頂くよう要請。
・営業先からは開発許可が取得できない事から難色を示す反応が多かったが、数社より購入希望を頂き、実質的
 な入札での選定により結果的に最高値への売却となりました。

●総括
・水路の払下げ手続は土地家屋調査士より行って頂く事となりましたが、当社がまず時間をかけてでも水路の
 払い下げを実施することをお勧めし、土地家屋調査士と連携してこの手続き進めることを当初注力致しました。
 営業活動を行う際にも測量・払下げの進捗状況、引渡しまでのスケジュールを営業先へもしっかりとお話出来た
 事で、購入者様より信頼を頂いて手続きを進めることができました。
・転居先を決定する時期、実際に引越しを行う時期をスケジューリングできていた為、スムーズにご売却・転居を
 決定する事が出来ましたとのお声を頂戴しました。