今月は先月に続き、東京で弊社が開催した競り上がり式オークション事例をご紹介させていただきます。
物件属性は区分所有で、フルリフォームが必要な築古のマンションであったため、複数の買取再販業者による競り上がり式オークションを実施
いたしました。
★事例 「実親より相続を受けた区分マンション一室の売却」
・対象のマンションは昭和49年築と相当の期間が経過している上、居室が空家となってから長期間放置されており、床や排水管等の室内設備
が大幅に劣化していた。
エンドユーザーへの売却は、室内設備について瑕疵担保責任を売主である相続人が負うリスクが残るため、室内状況を十分に説明した上で
買取再販の不動産事業者へ売却する事を提案。
●今回の取組概要
・対象のマンションは築年数が古いものの、JR最寄り駅から徒歩3分、都心までの利便性も高い場所であることから中古マンション需要が
根強いと分析。多数の買取再販事業者より反響が見込まれる事から、売却価格の最大値を目指す為に不動産オークションを提案した。
●売却にあたり、整理する条件
・室内設備の一切の瑕疵担保責任を免責とすること。
●買取再販事業者への営業
・対象地及び周辺地域で区分マンションの買取再販実績を有する事業者約30社を選定。
・対象地周辺の売買事例、業者ヒアリングにより相場価格は2,000~2,300万円程度と試算。
・不動産オークション参加者の見極めの為、買取価格2,300万円以上でも検討可能な先を抽出。
結果6社が2,300万円以上でも購入意向が強いことを確認。オークションによる競り上げが期待出来る為、所有者様へ改めて提案し、
オークション開催を決定した。
●不動産オークションの開催
・オークションのスタート価格は2,300万円。当日の10~17時までを入札期間とし、インターネット上にてオークションを開催。
・スタート~16時半頃まで値動きは穏やかであったが、締切時間間際に複数社による入札が重なる。最終的に2社の交互の入札により
価格はさらに競り上がり、最終の落札金額は2,660万円となった。
●落札業者のコメント
・内覧を入念に行い、修繕に必要な金額を事前に見積りしていた。エンドユーザーへの再販価格から費用、利益を控除した事前に想定した、
買取可能額に肉薄した金額での購入となった。