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メルマガ2022.05.26

第44回【令和4年の公示地価からみる地価動向(そろそろコロナ明け?)】

不動産相場

令和4年の公示地価からみる地価動向(そろそろコロナ明け?)

【公示価格から見るコロナ後の地価動向(東京、大阪)】
3月22日に2022年の1月1日時点の公示地価が発表されました。翌23日の日本経済新
聞、第二部(地価公示特集)によると「全国全用途平均は2年ぶりに上昇した」と
ありますが、地点により今年も下落している箇所があります。
今年もこの特集で選定されている東京、大阪の全地点を見ることで全体の傾向をつ
かんでみたいと思います。今回は昨年から反転して上昇基調にあることから、逆に
下落、横ばいの地点がどのような地点かを中心に見てみました。

●東京都(全2602地点)
①都心23区
特集に抜粋されている902地点 高度商業地は軒並み下がっています。
「中央区」「港区」の商業地と渋谷、新宿、上野、池袋等の地価の高い商業地の価
格は下落傾向ですが、コロナによる価格調整の意味合いを含む可能性があります。
一方、都心の住宅地は「世田谷区」「大田区」「北区」「足立区」等で若干の下
落地点と横ばい地点がありますが、ほとんどの地点では上昇しており、住宅地価は
コロナの影響が薄れると強含みです。

②郊外(23区以外)
特集に抜粋されている394地点郊外の商業地は「八王子市」「立川市」「あきる野市」
「青梅市」「町田市」等で下落しています。
郊外の住宅地は大半で上昇傾向ですが「八王子市」「青梅市」「あきる野市」「町田
市」等の東京都西部の市が大半の地点が横ばい、下落、となっており都心からの距離
のあるところは弱含みです。

●大阪府(全1715地点)
①大阪市内:特集に抜粋されている165地点
中央区、北区、西区の商業地は全ての地点で価格が下落しており、まだ反転とは言い
にくいようです。 しかし、最も下落率の大きい宗右衛門町でも約10%と下落幅は縮小
しました。
住宅地での下落地点はなくなりましたが、横ばい地点が多数残っており、「西淀川区」
「生野区」「住吉区」「住之江区」「平野区」と都心3区から距離のある周辺区の地価は
弱含みです。

②郊外(大阪市内以外)
特集に抜粋されている500地点郊外の住宅地、商業地は上昇、横ばい、下落がまだら模様
ですが、用途よりも地域により色分けがされているように見えます。具体的には、
★上昇傾向
「豊中市」「吹田市」「池田市」は下落地点が1点もなくなりました。
★横ばい
「岸和田市」「泉佐野市」「貝塚市」「富田林市」は半数以上の地点が横ばい
(残りは下落)。
★下落傾向
「守口市」「羽曳野市」「松原市」「藤井寺市」は半数以上の地点で下落しています。

今回の公示価格ではコロナ禍の影響もかなり薄れてきたのを反映して、昨年の下落基調
一色の内容から横ばい、反転して上昇の傾向となりました。しかしながら、まだ全体的に
価格が反転上昇とまでは言えず、東京、大阪の高度商業地の減少傾向と人気の劣る地域の
住宅地の金額が横ばい、減少傾向がまだ収まっていません。今後も
エリア毎の価格動向をよく見ていく必要がありそうです。

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