こんにちは。
株式会社デューデリ&ディールの日竎(ひび)です。
【公示価格から見る地価動向(東京、大阪)】
2026年3月17日に今年の公示地価が発表されました。
翌18日の日本経済新聞、第二部(地価公示特集)によると「東京、大阪で伸び加速」とあり、ここ数年、地価の上昇が顕著です。
住宅地も上昇傾向にあり、都心部では住宅ローンで自宅を購入する所得者層では手が届かなくなってきているのではないかとの推測のもと、住宅地の価格動向だけ今回しっかり見ていくことにしました。
【東京都(全2,602地点)1,102地点】
①都心23区:特集に抜粋されている848地点
地点集計での平均上昇率が高い上位3区は港区(16.6%)、台東区(14.1%)、中央区(13.6%)で、個別の地点で上昇率20%を超える地点が港区4か所、文京区1か所と中心部の上昇率は顕著です。
いっぽう、平均上昇率が低い3区は練馬区(6.25%)、江戸川区(5.64%)、葛飾区(5.57%)であり中心部から遠い区部は上昇率が低く、上昇率が3%台の地点も散見されました。
②郊外(23区以外):特集に抜粋されている254地点
東京郊外の周辺市で平均上昇率が高い5市は国分寺市(9.35%)、立川市(8.49%)、狛江市(5.85%)、武蔵野市(5.61%)、八王子市(5.07%)とコロナ前後まで横ばいまたは一部下落の傾向も見られた八王子が含まれているのが意外です。
上位2市には上昇率10%を超える地点も数か所見られます。
いっぽう、平均上昇率が低い5市は島嶼部を除くと小平市(3.25%)、西東京市(3.17%)、東久留米市(3.07%)、清瀬市(2.8%)、羽村市(1.48%)であり都区部から決して遠くない市部が含まれていることから、これらの市の住宅地は現時点での住宅取得エリアとして狙い目かもしれません。
【大阪府(全1,715地点)953地点】
①大阪市内:特集に抜粋されている213地点
中央区、北区、西区、浪速区は平均上昇率が8%超と高いですが、それに続く区部として鶴見区(8.79%)、東淀川区(8.51%)、東成区(8.36%)と中心部から遠い鶴見区の上昇率が高いこと、東淀川区、東成区とこれまであまり上昇率が高くなかったところが利便性から見直されていること、等が特徴的です。
いっぽう、平均上昇率が低い3区は生野区(3.97%)、大正区(3.95%)、平野区(3.87%)とこれまで同様、区部の中では人気が低迷しているところは上昇率も低いです。
②郊外(大阪市内以外):特集に抜粋されている740地点
市内以外では、守口市(5.54%)、吹田市(4.89%)、堺市北区(4.7%)、堺市堺区(4.1%)あたりは4%を超える上昇率ですが、それ以外の市は全体的に上昇率はそれほど高くありません。
大阪府下でもほとんど伸びがない市として貝塚市、阪南市、泉南市(0%)、松原市、羽曳野市、富田林市、河内長野市(それぞれ0.5%前後)と河内、泉南地域は地価がほぼ横ばいと言えます。
大阪府下は一部の人気の市を除くと、住宅地価が上昇しているとまでは言えないのが実態のようです。
(執筆者)デューデリ&ディール 日竎 智之