2025.03.26 メルマガ

D&Dの不動産メルマガ【2025年3月号】旧耐震マンションでもオークション??

こんにちは。デューデリ&ディールの坂本です。
本日は、旧耐震区分マンションのオークション事例をご紹介します。

【物件属性】築45年、駅徒歩15分の区分マンション

【ご売却経緯】
本物件に住んでいた高齢の母が施設へ入ることに。子供達はそれぞれ家庭を持ち、当該マンションには住む予定がないため売却を決断。売却をすることで施設への入所資金に。

【旧耐震物件で注意すべき売主リスク(購入者がエンドユーザーの場合)】
(1)排水管等の室内設備の劣化による、物件引渡後の「契約不適合責任」(不動産引渡後に瑕疵が発見された場合の、修繕費用等の発生リスク)
(2)融資承認が下りなかった場合の契約解除(融資特約リスク)

【購入候補者】
上記の売主リスクを無くす条件で購入ができる事業者にターゲットを限定しました。
(事業者の場合の売却条件:現況有姿、契約不適合責任免責、融資特約無し)

【営業活動】
事業者へ営業活動を行った結果、数社から市場高値を超える金額提示があったため、オークションにて買主を選定することになりました。

【オークション内容】
・形式:インターネット(何度でも入札可)
・スタート価格:1,700万円
・入札時間:10時~17時まで(1日限り)

スタートから16時頃まで値動きは穏やかでしたが、締切間際に複数社による入札が重なり、終了予定の17時には決着せず延長戦となりました。延長戦の結果、1,920万円にて落札され、スタート金額から220万円の積み上げを実現しました。(11.2%UP)

「マンションの場合、購入者は個人」というイメージを持ちますが、先入観を捨て、事業者(プロ)方面への営業活動に舵を切れたことがプラスに働いた事例でした。

 

(執筆者)
(株)デューデリ&ディール
坂本 祐一郎