2019.02.27 メルマガ

D&Dの不動産メルマガ/第5回「ハワイの不動産投資(海外不動産投資)について」

 

ハワイの不動産投資(海外不動産投資)について

弊社の懇意先様がハワイでお付き合いをされている不動産会社様が、関西の某金融機関にセミナー開催で訪問された際に弊社の大阪事務所にもお立ち寄り頂き、ミニセミナーを開催させていただきました。

講師のローレン、グラハムさん、日系の米国人の方ですが日本語が流暢でたいへんわかりやすかったです。

海外不動産投資に対するご興味は、節税対策が大半かと思われますが、今回のセミナーでご説明いただいた中で日本の不動産投資と異なる特徴をいくつか挙げておきたいと思います。

●ハワイの不動産売買は「買主は仲介手数料を払う必要がない」
⇒売主が6%払って、関係仲介者で分ける
●物件情報は「誰でもネット見ることができる」(MLSというオープンなデータベース)
⇒実際にネット上での検索を実演いただき、某有名人が保有の物件、購入時期、価格等が全て出ている画面を見せて頂きました。
●売主、買主が売買契約で儀式的に顔合わせをすることがない。
⇒エスクロー会社が間に入って手続きが済んでしまいます。
●日本人が買主の場合で、買主は渡米する必要もない。(米国大使館等で権利移転証書の公証署名の必要はあります。)
⇒年末や法人の期末に駆け込み対応もできるのだろうと思われます
●契約前に建物調査会社を入れてデューデリジェンスをします。建物瑕疵があれば修繕依頼、または売買金額で調整となります。
⇒このあたりは日本の取引慣行より事前調査はしっかりしてそうです。その代わり、売主の瑕疵担保責任を売買後に問うことはできないようです。
●加速度償却
⇒売買における中古建物の土地建物の比率が日本と異なり、建物比率の方が高く、売買金額の大半(70%とか)が建物価格となり、中古物件の償却期間(日本の税法上、耐用年数を超えている木造中古の場合、償却期間は4年)で減価償却費を計上できることから、日本での不動産投資の場合より減価償却費が大きいことが節税のポイントとなっているようです。

ハワイの不動産市況は比較的安定していてボラティリティが低いとのことでしたが、不動産投資なのでリスク判断は投資家の自己責任となります。実際の取組み時には、
・節税メリット
不動産投資としてのメリット、デメリット
・ハワイに物件を所有する事で渡航機会を得られ、かつそのコストを経費化できる事
・遠隔地なので管理会社に依頼をしないといけない
等の要素を総合的にご検討いただければと思います。

(ご興味がある方は講師の方の会社HPはこちら)
商号 :Graham Properties, Inc グラハム不動産(株)
http://www.grahamfudousan.com/