①有楽町エリア
竣工から55年以上経過していた「有楽町ビル」「新有楽町ビル」が年内で閉館し、オフィスや飲食店などで構成する複合ビルに建て替えられます。
三菱地所による有楽町エリア再構築における新築ビルの第一弾となるようです。
また、「国際ビル」「帝劇ビル」も2025年を目処に閉館することが決定しており、こちらは三菱地所と東宝、出光美術館の3社共同で一体的に建て替えるようです。
三菱地所では2020年代における丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町地区)のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置づけ、常盤橋エリアおよび有楽町エリアを重点的に整備し、2030年までに約6,000~7,000億円を建替えおよびソフト整備に投資することを決定しています。
その中で、有楽町エリアは文化芸術・MICEを核としたまちづくりのショーケースとして、ハード・ソフト両面で再構築していくことになります。これは、日比谷や銀座に近く、他のビジネス街とは一線を画した特性を考慮したものと言えます。
②日比谷エリア
一方、帝国ホテルがある内幸町1丁目エリアにも変化が見られます。
三井不動産など10事業者が都心最大級の110万㎡の次世代スマートシティプロジェクトを行うことになりました。北地区、中地区、南地区の3つの地区で構成され、北地区には「帝国ホテル東京新本館」および「ノースタワー」、中地区には「セントラルタワー」、南地区には「サウスタワー」を建設。オフィスやホテル、商業施設、住宅機能などが同居する複合ビルとなります。
これが同街区の事業構想である「TOKYO CROSS PARK構想」です。日比谷公園とも地上8メートルの道路上空公園でつなぎ、日比谷・内幸町の回遊性を高めます。2028年度から順次完成予定で、全体完成は2037年度以降となる長期プロジェクトです。
・サウスタワー 地上43階、高さ230メートル【2028年度完成】
・セントラルタワー 地上46階、高さ230メートル【2029年度完成】
・ノースタワー 地上46階、高さ230メートル【2030年度完成】
・帝国ホテル新本館 地上29階、高さ145メートル【2036年度完成】
このように大きく変貌を遂げようとしている有楽町と日比谷。両エリアから目が離せません!
(出典)
三菱地所株式会社「丸の内NEXTステージ始動」「有楽町ビル・新有楽町ビル建設計画着手」
三井不動産株式会社「TOKYO CROSS PARK構想」